量子力学における確率解釈の原点、二重スリット実験の謎。
1)確率解釈
アインシュタインは終生、量子力学の確率解釈に疑義を唱えていた。
素粒子脈動原理の仮説においては、
素粒子は粒子と波の変換行程毎に超高速で発生と消滅を繰り返している。これは、素粒子が質量mの粒子として存在する時を存在 1 とし、質量ゼロとなった時を存在ゼロとするならば、素粒子は存在の度合いを少しずつ刻々と変化させていることとなる。 現在の物理学においては、存在は1かゼロ、(在るか無いか)の二者択一である。二者択一で、上記のごとく変換を続ける素粒子の存在を現そうとすると量子力学の解釈のごとく、確率で表現するしか方法が無いものと考えられる。しかし、存在の度合いを少しずつ変化させた状態があるとすると、素粒子のある瞬間(より短いレベルの時間)の状態は何%の度合いの存在として示すことができる。
ここに、量子力の確率的解釈から開放された物理学、アインシュタインが主張し続けた素朴な実在に基づく物理学が復活することとなる。
2) 確率解釈の原点、二重スリット実験
l粒子と波の二重性。
アインシュタインは、光の粒を「光量子」と呼んだ。しかし、完全に証明されたはずの、光の波としての性質は、どこへ消えていったのだろうか。波説の決め手となったヤングの実験(波の干渉の実験)を光の粒一個ずつで行ったらどうなるか。光の粒による干渉実験(図1)では、光の粒は、しばらくは、雑然とした模様を描いていたが、時間が経つと干渉の縞模様を浮かび上がらせた。干渉し合うはずのない一つずつの粒が、多数集まると、波特有の現象を示したのである。光は、粒と波の性質を、ともに持つとしか考えようがない。粒:一つが、ここにあれば、他にはないもの。波:広がりを持ち、一つの場所には限定できないもの。まったく相反する性質が、どうして同居できるのであろうか。
電子銃から電子を発射して、向こう側の写真乾板に到達させる。その途中は真空になっている。電子の通り道にあたる位置に衝立となる板を置く。その板には2本のスリットがあり、電子はここを通らなければならない。すると写真乾板には電子による感光で濃淡の縞模様が像として描かれる。その縞模様は波の干渉縞と同じであり、電子の波動性を示している。 この実験では電子を1個ずつ発射させても、同じ結果が得られる。すなわち電子を1度に1個ずつ発射させることを何度も繰り返してから その合計にあたるものを写真乾板で見ると、やはり同じような干渉縞が生じている。 1999年にはアントン・ツァイリンガーが、電子や光子のような極微の粒子の替わりに、フラーレンという大きな分子を使って同様に実験した場合にも、同じような干渉縞が生じるのを確認している。ツァイリンガーは次にウイルスによって干渉縞を生み出すことを目標としている。 出典:5
l量子力学の確率解釈 出典:6、出典:44
二重スリット実験や物質波の発見により、素粒子は同時に粒子の性質と波の性質とを具備していることが発見された。 二重スリット実験を現すシュレーディンガー方程式に虚数が含まれており、絶対値の2乗として計算することで実数のみの方程式を導いた。 得られたその方程式を理解するために、量子力学の主流となったコペンハーゲン解釈と呼ばれる確率解釈が誕生した。
l二重スリット実験結果で最も不思議なのは、出典6
着弾の確率分布が干渉縞を描いていることである。1個の粒子の着弾は一般的に思い描かれる粒子像と完全に一致しているが、多数の粒子が描く模様は「広がった空間の確率分布を支配する何か(=波と考えられている)」の存在を指し示している。粒子と波動の二重性について「多数の粒子の振る舞いが波としての性質を形作る」とする説が過去にはあった。しかしこの実験は、単一の粒子であっても「広がった空間の確率分布を支配する何か」の存在を示しており、一般的な直観に反する奇妙な現象である。一般的な粒子像では粒子は一点に存在するはずであり、「広がった空間の確率分布を支配する何か」と同じとは考えにくい。しかしこの奇妙な実験結果からは「単一の粒子が『広がった空間の確率分布を支配する何か』の性質を併せ持つ」という一般的な直観に反する事実を認めるしかない。俄には信じ難いが、これこそが量子の本質的な性質であることは、実験が示す、動かし難い真実である。
l確率解釈による原子構造のイメージ
中心に原子核があり、周辺に電子の確率波が雲の如く分布している。
l二重スリット実験の謎、観測による確率波の瞬間的な収縮。
確率解釈による不合理、限界点。
確率波の収束。観測による波束の収束。
確率波は可能性の波であり、実在する物理的な波ではない。二重スリット実験にお いて、電子が感光板に到達した瞬間(時間ゼロ)に、無限遠に拡散していた確率波が一点に収束するとした波束の収束問題。それを観察による波束の収縮とした観測問題、等々。作用の瞬間伝達は特殊相対性原理に反するとの疑義がある。アインシュタインやシュレーディンガーをはじめ、現在もなお疑義を抱く物理学者が存在し、いまだ結論が得られていない。 出典:8
l量子力学の隠れた変数
ロンドン大学のデヴィッド・ボームは、目に見える現象の底に、さらに奥深い秩序が隠され、その支配によって、世界が成立していると考えている。
l原子内軌道ジャンプ。
l量子力学では、原子内における電子の軌道遷移は時間ゼロの瞬間的作用としている。
l確率解釈へのアインシュタインの否定。
量子力学の科学者たちは、ミクロの世界の物理現象は、不確かさと偶然によって支配されていることを理論立てた。宇宙という最も大きな構造に焦点を当ててきたアインシュタインは、自然界に、不確かなものがあるという「量子力学」の考え方を、ひどく嫌った。
アインシュタインの量子力学への疑問は二つであった。一つは、「シュレーディンガーの猫」に示された観測の奇妙さであった。人間が見ると、一瞬にして物質の状態が変わるとする量子力学の考え方である。アインシュタイン曰く「遠く離れた物質が、瞬時に影響し合うはずがありません。相対性理論によれば、光の速度よりも速く伝わる信号はないのです。これでは、テレパシーの存在を認めるようなものです。」
自然は、人間とは独立した美しい秩序を持つべきであるとするアインシュタインの量子力学批判。アインシュタインが突きつけたパラドックスに、根本的に答えることができないまま、量子力学は理論を発展させていった。アインシュタインの友人達は一人また一人と、量子力学の信奉者へと変わっていった。プリンストン高等研究所への道すがら、彼は、こうつぶやいた。「私は、相対性理論の百倍も量子力学について考えている。」量子力学をめぐる苦悩の中で、アインシュタインの孤独は深まっていった。
lシュレーディンガーの猫。・・・観測と半死半生の猫の存在。
現在もなお、量子力学の基本方程式であり続けているシュレーディンガー方程式、その生みの親であるシュレーディンガー自身も生涯、量子力学の観測問題や確率解釈に疑義を抱き続けていた。観測により確率波が収束するとの解釈に反論した。観測問題は現在もなを、完全に解決されたとは言い難い。
l(ゲーテの色彩論)
ドイツの詩人ゲーテ。
ゲーテは、光と闇の境界線にこそ「色」は存在すると考えていた。プリズムを通して光を見ても、色は現れない。光と闇の境界の部分にだけ、あざやかに色が並ぶことを、ゲーテは発見した。「色彩は、なかば光、なかば影である。そして、光と闇の結婚である」それが、ゲーテの結論であった。ゲーテは、観測する者と観測されるものが、一体となったときに初めて、自然が本当の姿を現すと考える。実験によって切り刻まれた自然、数字に置き換えられた自然は、もはや、本当の姿を失っているのである。ゲーテの思想は、量子力学者によって、再評価されている。 出典:10
l量子力学の基礎に疑問を持つ人々が居る。
量子力学は「人間が見ること」すなわち「観測」に、これまでの科学の常識を越えた意味づけを行った。それでもなお、量子力学の基礎に疑問を持つ人々は、量子力学を合理的に解釈し直す世界像を提出しようとしている。
3) 確率解釈への疑義
素粒子脈動原理(暗黒エネルギー脈動原理)の仮説は、物理学上の諸概念を踏まえ、大統一理論の模型として考え出したものではなかった。そもそもの発端は、素粒子が持つ粒子と波の二重性に対する量子力学的解釈に納得がゆかず、アインシュタインも納得していなかった等の事実から、粒子と波の二重性に対する別な解釈を探求した結果として導きだした仮設であり、模型であった。
素粒子が粒子であって同時に波であるとする量子力学的解釈を改め、粒子と波とを交互に時間的ズレをもって繰り返していると仮定すれば、困難で納得のいかない確率的解釈などせずに、究めて容易に説明することが可能となる。
ここで私が考えたことは、かかる簡単な事柄は過去にも既に多くの物理学者が当然考えていたはずであると。しかし、時分割による粒子と波との変換を許さない種々の実験事実や理論があったために、この模型が否定され、粒子であって同時に波であるとする量子力学的解釈に至ったものと推察した。量子力学の諸概念はここを原点としてスタートしていったものと考えられる。
その後量子力学は成功をおさめ、あらゆる分野にて実験事実との正確な一致を見、正しい理論であることは疑う予知のないものとなっている。しかし、今日になって量子力学の及ばない分野のあることが明白となってきた。それは一般相対性理論によって理解されている重力と量子力学とを統一しようとする際に明白となった。量子力学や相対性理論をこえる理論が必要となったのである。
仮説、「素粒子脈動原理」誕生の動機。
そこで、再び原点にもどり、粒子と波とを同時とする確率的解釈の方を考えなおし、同時とせざるを得なかった実験データと物理概念の方を再考することとした。そして、一つの考えにたどりついた。もしも、時間が飛び飛びてあったならばどういう事になるだろうかと、時間が飛び飛びならば全ての反応は飛び飛びになる。反応する時と反応しない時があり、物理学上の全ての現象、全ての実験、全ての実験データも飛び飛びになるはずである。
ならば、素粒子を粒子と判定した実験データも、粒子、( ) 、粒子、( )、粒子のごとく断続的に判定すべきであり、 、( )、の時の素粒子については何も判定できないはずである。同様に、素粒子を波であると判定した実験データも、波、( )、波、( )、波のごとく断続的に判定すべきであり、( )、の時の素粒子については何も判定できないはずである。以上から、過去の実験データの中で素粒子が粒子であって同時に波である事を示す実験データは何処にも見当たらないこととなる。
さらに、量子力学の根本的概念の一つであるところの不確定性原理が示すごとく、粒子と波を同時に確定することは出来ないものとされている。このことは、素粒子の本質が粒子と波とに交互に変換している事の現れに違いないと考えた。
仮に、粒子と判定せざるをえない実験データがあったとしても、粒子、( )、粒子の変換が実験データに影響をあたえぬ程に超高速であったとしたら、判定結果は常に粒子であると断定するであろう。だからといって、粒子と粒子との間に、( )、が存在しないと断定することは出来ないのである。私の仮説が主張するところはまさにここにある。私の仮説は、( )、の間に粒子、又は波への変換が行われていると仮定するものである。
これは量子力学がエネルギーを量子化したと同様に時間を量子化したことに相当する。現代物理学が見過ごしていたここにこそ、物理学の最後の壁を破るキーが隠されていたものと思われる。この粒子と波の超高速変換機構、時間量子、反応の断続性こそ、アインシュタインやド・ブロイ等量子力学を創始した人達が求めていた「物理学の隠れた変数」に違いない。素粒子が粒子と波とを同時に現しているとしたら、量子力学が示すように確率によって解釈する以外に道は無いのかもしれない。だがしかし、粒子と波とを交互に現しているとしたら、素粒子の実体を全く古典的に解釈することが可能となる。アインシュタインが唯一人、最後まで主張し続けたことが正しかった事となる。私の仮説は、その「隠れた変数」に基づいて構築したものであり、ここに初めて、量子力学の確率的解釈から開放された実在的(古典的)解釈のもとに物理学を構築することが可能となるものである。
仮説、素粒子脈動原理の概念。
エネルギー値)
素粒子脈動の粒子行程にて、素粒子は プラスエネルギーを持ち、波行程にて全てのエネルギーを場に放出してエネルギーゼロとなり、負粒子行程にて の負エネルギーを持つ。脈動1サイクル毎に正負のエネルギーが打ち消しあって総和はゼロとなる。
質量)
プラスm~質量ゼロ~-mとの変換を観測不可能な短時間(プランク時間)でくりかえしている。
大きさ)
場の量子論において、素粒子は大きさを持たない点として扱われる。しかし、点なるがゆえに、場の量子論の方程式は常に分数の分母がゼロとなって計算式が無限大になる欠点があった。湯川博士をはじめ、沢山の物理学者が素粒子に大きさを与えようとして挑戦したが全て失敗に終わった。
素粒子脈動原理がはじめて、素粒子に大きさを与えることに成功した。
素粒子は脈動の波行程では、大きさを持たない点であるが、脈動の粒子行程では、大きさを持つ粒子である。素粒子は断続的に大きさを持つ。
空間の歪み)
脈動の負粒子行程にて、素粒子又は光子等の物質波の負粒子行程は暗黒エネルギーの空亡空間として作用する。その空亡空間は、空亡空間を押しつぶそうとする周囲の暗黒エネルギーからの圧迫力を受ける。
作用力)
その圧迫力が重力として現れる。光子の空亡空間は重力量子であり、光子の作用力とされる電磁気力と共に、同じ光子の作用力として重力が作用している。電磁気力は波行程にて作用し、重力は負粒子行程にて作用する。
[2]二重スリット実験の謎を解く
暗黒エネルギーの物理(素粒子脈動原理)が二重スリット実験の謎を解く
量子力学の原点とも言える二重スリット実験の謎とその確率解釈に対して、素粒子脈動原理による解釈は、暗黒エネルギーの存在と素粒子脈動による物質波の波紋とによる機構によってその謎を理解し、量子力学を実在の理論に戻す。
二重スリット実験の暗黒エネルギー解釈
素粒子脈動原理によれば、真空空間は観測できない4次元空間に属する暗黒エネルギーに満たされ、宇宙の73%を構成している。物質波は実在しない確率波ではなく実在する暗黒エネルギーの波紋である。物質波は3次元空間に質量ゼロの光として現れ、光子交換によって電磁気力が作用する。物質波の±成分は4次元空間に属していて、プラス成分は暗黒物質であって宇宙空間を満たし、宇宙の23%を構成している。物質波のマイナス成分は空間の歪みであり重力子であって、宇宙空間を満たし、暗黒物質の重力を現している。二重スリツト実験は暗黒エネルギー、物質波の実在と重力波を検証している。
1)2015年現在、暗黒エネルギーは宇宙物理学、物理学最大の謎であり、最先端の超弦理論も含めて、既存の物理理論では解明への見通しすら得られていない。
2)暗黒エネルギーは真空空間に均一に分布し、互いに反発している希薄なエネルギーである。
3)素粒子脈動原理は、暗黒エネルギーのエネルギー濃度を水平線とし、その水平線が真空そのものであると設定。 素粒子は、暗黒エネルギーの濃度変化(水面の波打ち)を超高速で繰り返し、脈動している。水平線が質量ゼロ、上部が正質量、下部が負質量であると設定した。
4)素粒子脈動原理は、我々の3次元空間からは認識できない4次元空間を発見した。
その4次元空間に暗黒エネルギーや暗黒物質が存在している。
5)二重スリット実験は量子力学の確率解釈の原点であり、その解釈はいまだ決着していない。
6)素粒子脈動による暗黒エネルギーの波紋(物質波)が一方のスリットを通過し、他方のスリットを通過した電子の脈動による波紋と干渉して格子縞を形成する位置に到達する。
[3] 二重スリット実験が重力波検出実験になるかも?
量子力学誕生に係わる二重スリット実験は、素粒子脈動原理による解釈によれば、実在する物質波が他方のスリットを通過し、一方のスリットを脈動する電子や光子が通過し、通過後の双方の物質波が干渉して格子縞が発生している。この際に電子や光子の進路を変更させている作用力には物質波の谷と谷との相互作用である重力作用も関与していると考えられる。 ならば、二重スリット実験を使って重力波の検出実験が可能となるかも知れない。現在、重力波の検出実験はレーザー等の光の干渉を利用して永年探求されているが、いまだに重力波の検出は実現していない。脈動原理からの考察によれば、物質波は光波に比較して波長が桁違いに短い。従って、物質波の干渉を利用した二重スリット実験のシステムを利用すれば重力波の検出が可能となるかも知れない。宇宙の連星、パルサーからの重力波を二重スリットを介して写真乾板に感光させることで、重力波を検出できるかも知れない。パルサーの光による格子縞とは別に、重力波による別な格子縞が発見できるかも知れない。写真乾板の代わりに、超高感度テレビカメラによる動画撮影を試みたら新たな発見があるかも知れない。
[4]現代版エーテル実証実験。
かつて、エーテルの検出実験としてマイケルソン・モーリーによる光の干渉変化をとらえる実験が試みられたがエーテルの存在を検出できなかった。素粒子脈動原理からの推論によれば、現代版エーテル (エネルギー大気、ヒッグス粒子の海) によるドップラー効果は、素粒子脈動1サイクル毎に発生しキャンセルされている。そこで、脈動1サイクル毎の物質波が影響すると考えられる、物質波の検出に用いられた二重スリット実験装置を利用して現代版エーテルの検出が可能かもしれない。
量子力学誕生に係わる二重スリット実験は、素粒子脈動原理による解釈によれば、実在する物質波が他方のスリットを通過し、一方のスリットを脈動する電子や光子が通過し、通過後の双方の物質波が干渉して格子縞が発生している。この際に電子や光子の進路を変更させている作用力には物質波の谷と谷との相互作用である重力作用が関与している。
二重スリット実験装置を回転台に乗せて回転させ、地球の進行方向と水平、垂直の際の物質波による縞模様を写真乾板に感光させることで、現代版エーテルによる重力波のドップラー効果を検出し、現代版エーテルの実在を実証できるかも知れない。又、写真乾板の代わりに、超高感度テレビカメラによる動画撮影を試みたら新たな発見があるかも知れない。
[5] 二重スリット実験の物質波解釈
素粒子脈動原理が確率解釈の原点となった二重スリツト実験の謎をとき、量子力学を実在の物理学に戻す。前投稿の重力波解釈を改訂する。重力波は物質波に含まれている。 二重スリット実験は、電子、中性子、原子等の粒子を2つのスリットに向かって、1個づつ投射し、多数回繰り返した結果、写真乾板に格子縞状に分布して感光する100年来の謎の実験。粒子は分割できないので1方のスリットを通過しているのに、謎の波が他方のスリットを通過して粒子の進路変更に関与し、格子縞を形成する位置に到達している。量子力学はこの謎の波を確率波として解釈し、量子力学の確率波解釈の起源となった。 この確率波解釈に対して、物質波を発見したド・ブロイをはじめ、現在もなを量子力学の基礎方程式となっている物質波の波動方程式(シュレーディンガー方程式)を創設したシュレーディンガーや量子力学誕生に寄与したアインシュタイン等は終世、量子力学の確率波解釈に疑義を表明した。現在、量子力学の確率解釈によれば、物質波の波動方程式における絶対値の二乗を、粒子を発見する確率ととらえ、その確率の波が二つのスリットを通過して干渉しあい、写真乾板に格子縞を形成させていると解釈している。これは絶対値の二乗変換をしなくても、波動方程式が示す物質波が二つのスリットを通過していることを認めていることと等価であると言える。物質波の波動方程式は虚数を含む複素数座標の波ではあるが、確率の波ではない。4次元空間の実在が発見されたならば、物質波は実在する自然現象であり、観測された結果として存在が始まるようなものではない。「月は誰も見ていなくても存在していた」と言える。
順不動にて査読を予定している仮説、暗黒エネルギー脈動原理(素粒子脈動原理)総集編の目次、紹介。
「暗黒エネルギー脈動原理」 総集編
目 次
はじめに
第 1章 理論物理学の現状と課題
[1] 現代物理学における大きな課題
[2] 素粒子脈動原理と暗黒エネルギー脈動原理
[3] アインシュタインが探し続けた4次元空間
[4] 万物の幾何学
[5] 万物の方程式、量子重力理論
第 2 章 素粒子脈動原理
[1]素粒子脈動原理の基礎概念
[2]素粒子脈動原理に関する既存の事実、概念
[3]素粒子脈動原理の仮説を着想した根拠とその経緯
[4] 素粒子脈動原理誕生への第一歩
[5] 素粒子脈動原理の幾何学的モデルを構築
[6]素粒子脈動原理の概要
[7] 「素粒子脈動原理」の仮説。(1980年発表の原文)
[8]素粒子が超高速で脈動しているエネルギーの塊であると仮定する根拠。
[9]素粒子脈動原理の適用、諸概念発想への根拠
[10]素粒子脈動原理の行程別特性表
[11]量子力学の不確定性原理の図
[12] 素粒子脈動原理の適用、諸概念発想
[13] 素粒子脈動原理が解く理論物理学の諸概念(1~33)
第3章 暗黒エネルギー脈動原理
[1] 宇宙の加速膨張の発見により1998年に検証された暗黒エネルギー
[2] 素粒子脈動原理と暗黒エネルギー脈動原理
[3] 暗黒エネルギーに関する情報
[4] 暗黒エネルギーの有力候補を提示
[5] 4次元空間に実在する暗黒エネルギー
[6] 暗黒エネルギーの脈動による素粒子質量の発生機構
[7] 暗黒エネルギーの脈動は超対称性を現す
[8] 暗黒エネルギーが真空空間のエネルギーと等価となる機構。
[9] 暗黒エネルギーとヒッグス場。
[10]素粒子質量の発生機構
第4章 4次元空間の発見
[1] 四次元空間の有力候補を提示。
[2] 素粒子脈動原理が四次元空間を発見
[3] アインシュタインが探し続けた4次元空間を発見。
[4] 4次元空間の図
第5章 暗黒物質の発見
[1]素粒子脈動原理の仮説と暗黒物質
[2] 暗黒物質の完璧な候補
[3] 発見した暗黒物質は完璧な候補と等価
第6章 二重スリット実験の謎を解く
[1] 量子力学の原点、確率解釈に導いた実験
[2] 二重スリット実験の謎を解く
[3] 二重スリット実験が重力波検出実験になるかも?
[4] 現代版エーテル実証実験。
[5] 暗黒物質・暗黒エネルギーの候補
[6] 二重スリット実験の物質波解釈
第7章 超弦理論の第3次革命
[1] 最先端理論 「超弦理論」
[2] 究極理論の最有力候補・超弦理論
[3] アインシュタインが探し続けた4次元空間
[4] 素粒子脈動原理は超弦理論の新幾何学モデル
[5] 暗黒エネルギーの脈動波形が超ひも
第8章 量子力学を実在にもどす
[1] 確率解釈
[2] 確率解釈の原点、二重スリット実験
[3] 確率解釈への疑義
[4] 素粒子脈動の行程別特性
[5] 素粒子脈動原理による諸概念の幾何学的解説
[6] 素粒子脈動原理が解く理論物理学の諸概念(1~33)
第9章 重力と電磁気力の統一
[1] 現代物理学の最終目標、超大統一理論への仮説
[2] 1980年、日本物理学会で発表した素粒子脈動原理
[3] cinii 国立情報学研究所に保管されている1980年の日本物理学会で発表した資料。
[4] ネット上の百科辞典 Wikipediaに掲載された記事
[5] 核力・重力・電磁気力の図説
[6] 素粒子脈動原理による核力・重力・電磁気力の統一
[7] 脈動原理モデルによる原子核の構造。
[8] 光子と重力量子は同じ光子の表と裏
第10章 脈動ビックバン宇宙モデル
[1] 現在の宇宙モデル。
[2] インフレーション宇宙モデルを否定する。
[3] 宇宙の大規模構造。
[4] 小宇宙群モデル宇宙大規模構造はさざ波に、にている。
[5] 光速を超えず、宇宙サイズから始まる宇宙誕生モデル
[6] 暗黒エネルギー脈動原理による脈動宇宙モデル
[7] 表紙に図示した脈動する小宇宙群モデル。
[8] 宇宙大規模構造のボイド(泡)内に銀河が存在しない謎を解く。
[9] ボイド(泡)各々が脈動する小宇宙。
[10] 宇宙マイクロ波背景放射の謎を解く。
第11章 万物の幾何学
[1] 万物の幾何学
[2] 宇宙第規模構造と真空空間の構造が同じ
[3] 万物の幾何学の図
[4] 万物幾何学の表紙
第12章 万物の方程式・(量子重力方程式)
[1] 量子重力方程式
[2] 量子重力方程式の宇宙定数をゼロにした根拠
[3] 量子重力方程式への挑戦
[4] 量子重力方程式への挑戦、その2
[5] 量子重力方程式への挑戦(3)
[6] 重力方程式を素粒子に適用する。
[7] 万有引力定数がゼロの時万物が真空になる。
[8] 万物の方程式図
[9] 量子重力方程式の表紙
第13章 数学史上最大の難問「リーマン予想の証明」に挑戦
[1] 数学史上最大の難問「リーマン予想の証明」とは
[2] 150年間天才達の挑戦を退けてきた難問リーマン予想に挑戦
[3] 素数の謎、数学史上最大の難問、リーマン予想の証明に挑戦
[4] リーマン予想の新解釈。ゼロ点は全て一直線との交点
[5] 素粒子脈動原理がリーマン予想証明の扉を開く
第14章 暗黒エネルギーの物理・その他
[1] 超対称性粒子・超対称性機構
[2] 高温超伝導材への挑戦
おわりに
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出典・参考資料